水星

太陽の一番近くを回る星

  • 水星/Mercury
  • 直径:4,880km
  • 太陽からの平均距離:
    57,910,000km/
    0.3871au

太陽の一番近くを回っている惑星は、水星です。太陽に非常に近いため肉眼では見えにくく、日没直後の西の水平線と、日の出直前の東の水平線にのみ見ることができます。

水星は太陽と地球の間にあるので、太陽の前を通過していく様子(太陽面通過)を観測できるときがあります。

水星は太陽と地球の距離の3分の1のところにある軌道を回っています。水星から見る太陽は、地球から見るよりも約3倍大きく見え、光が当たる昼間の表面温度は430℃にも達します。しかし、夜には一転してマイナス180℃の極寒になります。これほどの温度差が生じるのは、地球のような大気や水がないことと、水星の公転(こうてん)と自転(じてん)が影響しています。水星では、昼間が約88日間続き、夜が約88日間続きます。そのため、昼の温度はどんどん上昇し、夜はぐんぐん冷えていきます。

水星にはクレーターがたくさんあります。太陽の引力に引き寄せられた隕石(いんせき)が水星に落ちてきます。大気がほとんどないために、隕石は燃えずに地表に衝突し、風化することなく残ってしまうのです。

英語名 Mercury(マーキュリー)は、商人や旅人の守護神です。