金星

一番明るく見える惑星

  • 金星/Venus
  • 直径:12,104km
  • 太陽からの平均距離:
    108,200,000km/
    0.7233au

一番明るく見える惑星は、金星です。夕方、西の空に輝いている一番星の金星は「宵の明星(よいのみょうじょう)」、明け方、東の空に現れる金星は「明けの明星(あけのみょうじょう)」と呼ばれ親しまれています。

恒星(こうせい)である太陽、地球の衛星である月に続いて3番目に明るい天体です。金星は、なぜこんなに明るく見えるのでしょうか?

金星の大気中には硫黄(いおう)を含んだ硫酸(りゅうさん)の雲が広がっています。この雲に太陽の光が反射されます。金星の反射率は78%と非常に高いため、金星自体が明るく輝いて見えるのです。

金星の地表の温度は、昼も夜も約460℃に達する灼熱(しゃくねつ)の世界で、太陽系で最も高温の惑星です。これは大気の96%を占める二酸化炭素の温室効果によるものと考えられています。

金星の自転は、他の惑星と逆方向に回転しています。つまり金星では太陽は西から昇り、東へ沈みます。ただし、自転速度がきわめて遅く、1回転するのに243日もかかります。

英語名 Venus(ビーナス)は、愛と美の女神です。