土星

環(わ)の秘密

  • 土星/Saturn
  • 直径:120,536km
  • 太陽からの平均距離:
    1,429,390,000km/
    9.5549au

土星の環(わ)は、板状の円盤のように見えますが、じつは氷の粒が連なって土星のまわりを回転しています。この粒が太陽の光を反射することで明るく輝いて見えています。何本もの筋のように見えるのは、粒の密度の差です。粒の大きさは数メートルから数センチ。環の厚さは薄く数百メートル、直径は非常に大きく数十万kmにもおよびます。

環は土星の特徴とみられがちですが、木星、天王星、海王星も環を持っていることが発見されています。

土星は2番目に大きな巨大ガス惑星です。アンモニアの雲に覆われて回転しているため縞模様があります。地球と比較すると直径は9倍ですが、密度が8分の1しかありません。1立方センチあたり0.7gという密度は、水に浮いてしまう軽さです。そんな密度でありながら、自転周期(1回転する時間)が10時間39分と高速回転のため、遠心力で扁平(へんぺい)しています。

土星のまわりを回る衛星は80個以上見つかっています。中でも一番大きな衛星「タイタン」は、窒素が豊富で、メタンやエタンの雨が降り、海や川など液体の存在が確認されています。

英語名 Saturn(サターン)は、農耕の神です。