木星

縞模様(しまもよう)の秘密

  • 木星/Jupiter
  • 直径:142,984km
  • 太陽からの平均距離:
    778,300,000km/
    5.2026au

木星は、水素やヘリウムなどでできている巨大ガス惑星です。メタンやアンモニア、硫化水素なども含まれ、厚さ3000kmもあるアンモニアの雲に覆われています。この雲が縞模様(しまもよう)を作っています。

木星の大きさは、地球と比較すると直径が11倍、体積は1321倍にもなります。そんなに大きな惑星であるにもかかわらず、自転周期(1回転する時間)は約10時間。猛烈なスピードで回転しているために、東西方向に時速500km以上の強風が吹き荒れています。厚さや含まれる元素に違いがあるガスの雲がそれぞれ違う速度や方向で流れているために、縞模様が現れます。強烈な台風がずっと起こっているような状態で大きな渦ができます。中でも、「大赤斑(だいせきはん)」と呼ばれる楕円形の渦は、地球が2個入るほどの大きさで、350年以上前から存在してきたと考えられています。

木星の衛星は70個以上見つかっています。中でも衛星「エウロパ」は地表をおおう厚い氷の下に液体の海があると推察されており、生命が存在するかもしれない天体として注目されています。

英語名 Jupiter(ジュピター)は、全知全能の神です。