火星

赤い惑星

  • 火星/Mars
  • 直径:6,792km
  • 太陽からの平均距離:
    227,940,000km/
    1.5237au

夜空に赤く輝く火星。その表面は酸化鉄(さんかてつ)が大量に含まれた土や岩石におおわれています。酸化鉄とは「赤さび」のことです。赤さび色の表面に太陽の光が反射するために、赤く輝いて見えるのです。

火星では、しばしば砂嵐が発生しています。火星の大気は非常に薄くカラカラに乾燥しているため、発生した砂嵐は大気にじゃまされることなく勢力を増し、巻き上げられた砂は火星全体に広がり黄色い雲のように見えます。これを「黄雲(こううん)」とよんでいます。

火星は地球のすぐ外側の軌道を回っています。火星よりも地球が公転するスピードのほうが速いので、約2年2か月ごとに地球は火星を追い抜きます。地球と火星が接近するチャンスを生かして数々の探査機が送り込まれています。

探査機による調査によって、かつて川や湖だった痕跡がたくさん発見されました。太古の昔には水が存在していたと考えられています。また、ドライアイスでおおわれて白く見えている極地の地下には氷(水の氷)が堆積していることが判明しました。

英語名 Mars(マーズ/マルス)は、戦いの神です。