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導入事例

晃華学園中学校高等学校

晃華学園中学校高等学校 導入事例

導入製品
  • SMALL
カテゴリー
  • 文教分野
  • 晃華学園中学校高等学校
    林 美幸 教諭
  • 晃華学園中学校高等学校
    太田 浩正 教諭
デジタルとアナログ 、それぞれの利点を生かした「デジタル・アナログ・ハイブリット運用」を実践。

晃華学園様ではICT教育を推進する上で、生徒用端末は学校で厳しくMDMで管理したものを用意されており、生徒の情報リテラシー向上に合わせて段階的に使用用途を広げておられます。また自己管理のツールとしては、手書きの手帳というアナログを採用し、情報はデジタルで情報化するという、デジタルとアナログ の良い部分を選んで使い分けされています。

生徒用端末の充電+保管庫として、FOUR-rとSMALLをそれぞれの用途に合わせてご活用いただいております。

学校名
晃華学園中学校高等学校
学校長
和泉田 健治
URL
http://www.kokagakuen.ac.jp/

晃華学園は東京都調布市に位置し、カトリック精神を根幹とした教育を行っています。

晃華学園中学校高等学校

Q.導入している端末や運用について教えてください。

晃華学園中学校高等学校

教員の端末はMicrosoft Surface3、生徒はLTEタイプのiPad mini4(レンタル)を使用しています。 2016年度の中学1年生160人全員からスタートし、現在中学1年生と2年生合計318名が利用しています。

SoftBankのMDMと ベネッセホールディングスとソフトバンクが立ち上げたClassi株式会社が提供する Classiという授業・学習支援プラットフォームをベースに、さまざまなアプリを使用しています。2017年夏には校内のWi-Fiも整うので、今後Wi-FiタイプのiPadを追加購入し、高校生の授業でも活用できるようにしていく予定です。

高校生用のiPadは「クラスルーム」というAppleが教育機関向けにリリースしたアプリを使って管理できればと考えています。

Q.iPad miniの充電保管庫として現在Tablet*Cart FOUR-rをご導入いただき、2017年夏にはTablet*Cart SMALLをご導入いただく予定です。弊社製品をお選びいただいた理由をお聞かせください。

晃華学園中学校高等学校

本校は、校舎を立て直してもう10年以上経過していますが、校舎を汚さない、傷つけないということをとても重視していました。タブレットカートの丸みを帯びたデザインと、やさしい色合いは、白木を基調としたこの校舎にぴったりだと思い、一目惚れでした。

収納する端末はiPad miniと小型ですが、プロジェクターを短焦点のものに買い替えた関係で、プロジェクター台としても使えるように、あえて大きい方のFOUR-rタイプをセレクトいたしました。

キャスターが大きく、とても安定しているので、エレベーターで他のフロアに持ち運ぶときにも安心です。当初は、オプションの大型キャスターを採用しようと思っていましたが、標準のもので十分対応できています。 2017年夏に購入するものは、プロジェクターを載せないので、SMALLタイプを選ぶ予定です。

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Q.弊社製品をとても大切に使っていただいておりますが、何か特別な工夫などされていますか?

晃華学園中学校高等学校

タブレットカートには、フェルトを両面テープで貼って、クッションにしています。生徒には、「丁寧に使ってね」と言い続けていますが、それでも何度も出し入れしていれば、ラックやタブレットに傷ができてしまいます。

授業ごとの頻繁な出し入れが想定されたので、最初の時点でフェルトを貼ってしまいました。生徒は、教員が手をかけているとわかると、それに応じた対応をしてくれるものです。私たち教員自身が「丁寧に使おう」と意識することが、生徒の丁寧さにつながっていることを実感します。

また、生徒の出席番号をテプラで全て貼ることで、生徒は「自分の端末」という意識が高まり、より大切に扱うようになります。最初の手間はかかりますが、生徒のことを考えると、この手間は省けませんね。

Q.デジタル機器を導入するに至った経緯を教えてください。

晃華学園中学校高等学校

中学のうちに、基本的な学習習慣と基礎学力を定着させたいと考えております。もともと本校は小テストの量が多めなので、それをデジタル化して、生徒にとっても、教員にとっても効率が良くなればと思ったことがきっかけですね。

デジタル機器に苦手意識がある教員も少なからずいるので、本校では「使える教員、使う意欲のある教員から。できるところから着実に。」という方針でスタートしました。

また、ICTの方が向いていること、ICTを使わない方が向いていることをしっかり見極めて、生徒につけさせたい力が何かを、常に問いながら導入することにしました。つまり、『デジタル・アナログ・ハイブリッド運用』です。

晃華学園中学校高等学校

Q.デジタル機器を導入して一番変わったことは?

晃華学園中学校高等学校

プリント配布の小テストと、Web上の小テストの一番の違いは、解答(採点)の速さです。これまでも教員は小テストのあとすぐに採点し、できるだけ早く返す努力をしてきました。しかし、Webテストであれば、解き終わった瞬間に点数が表示され、どこが間違いだったか即座にわかります。

即座に結果がわかることで、意外な効果が見えてきました。今までであれば、返却されたテストを見ても見直しをしなかった生徒が、タブレットであれば、解き終わった瞬間に「なぜ自分はこの問題を間違えたのか」と食い入るように見直しているのです。

勉強が苦手な生徒ほど、この即時性は有効であり、これは導入してみるまで予想していなかった反応です。

また、調べ学習が、教員の目の届くところで行えるようになったのも大きな変化です。録音や録画の緊張感も、今までにはない雰囲気です。教員もタブレットを教室内に持ち込むようになって、生徒たちの緊張感も変わってきました。以前は、何かの文章を書かせたり、スケッチを描かせたりしたとき、一度作品を集めて教員がチェックし、良いものをコピーしたりして後日生徒にフィードバックしていましたが、良いと思った作品を即座に写真にとり、その場でプロジェクターで表示するので、生徒は手を抜けなくなりましたね(笑)。

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各自のペースで録画や録音できるというのも、従来の板書型の授業と大きく変わったところです。先日、英語の授業でリードのテストを行ったのですが、これまでは指定された文章を上手に読み上げるという課題では、教員の前に生徒が長い行列をつくり、並んで待っているというスタイルでした。タブレットの録音機能を使って、各自で音声データをClassiに送信するというスタイルに変えたところ、これまでにはない緊張感で必死に取り組み始めたのです。

人前で発表する力も大事で、それはそれで緊張感を持って臨むのですが、その一方で、やり直しのきかない録音となると別の緊張感が漂い、生徒たちの、そのひたむきな取り組み方に私たちもとても刺激を受けました。他の人が読み上げたものを聞くこともできるので、生徒同士にも良い刺激になったようです。このような、授業のスパイスになる使い方を広げていきたいです。

デジタルとアナログ のハイブリット運用

晃華学園中学校高等学校

本校では自己管理能力を高めるため、スコラ手帳を採用しています。

普通の手帳なのですが、学校専用手帳なので、非常に工夫されていて、時間割とテストの点数が書ける欄があったり、勉強時間がかけたり、あとは欄の中が1〜6時間目までという欄になっていて、通常の大人の手帳の9:00,10:00などではなく、学校区切りの時間で1限、2限、3限という欄になっています。

学校に特化した手帳ですから、TODOリスト、宿題、持ち物などを書く欄があったり、勉強時間を書く欄があったり、テストまで何週間というのがあったり、普通の大人の手帳よりもさらに工夫されているので、これを持ってまずアナログできちんと自己管理します。そして手帳に記載している情報をClassiの方に入力すると、すぐにグラフ化してくれるので、社会の勉強が足りてないな、英語の小テスト対策が手薄かもと、不足している部分を気付ことができます。

晃華学園中学校高等学校

次は、YOGABOOKSONYのデジタルペーパーのような機種を導入して、数式や英作文をタブレット上に自由に書いて、教員がすぐに添削できるようにしたいと考えています。

特にYOGABOOKはキーボード面がフルフラットで、そこに紙を置いて専用のペンで普通に文字を書くと、書いた文字をモニタに表示できるので、グラフを手書きしたり、意見を書きこんだり、活用できる場面が広がります。

Metamoji Note Liteなどにも取り込めるので便利だと思います。

晃華学園中学校高等学校

インタビュー後記

こちらの学校では「掃除も根本にあるのは思いやりの心」と生徒を指導されていています。そのため、校内隅々まで美しく保たれており、弊社製品ダブレットカートも、傷一つありませんでした。大切にご使用いただいていることがとても印象的で心に残りました。タブレットカートが充電保管庫だけでなく、プロジェクター台としてもご利用いただいており、製品の特性を最大限生かしたご活用を拝見し、嬉しく思いました。(M)

タブレットを使った教育が登場して5年ほど経過した段階で、すべてをデジタルで扱おうとするのではなく、アナログの良さを残すというのも選択肢のひとつだと感じました。デジタルとアナログ の境界線は授業内容や、教育方針、教員などでさまざまなスタイルが想定されていきそうです。今後導入を検討されているYOGABOOKはまさにアナログとデジタルの境界線が曖昧になるデバイスでどのような授業が繰り広げられるかが楽しみです。(T)

お見積・ご購入について

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製造・販売

エム・ティ・プランニング株式会社
https://www.mt-planning.com/
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